『厚生労働大臣感謝状贈呈式』戦没者遺骨収集活動

前回、標記の感謝状贈呈式への参加確認を兼ねた案内の件について紹介させていただいた。今回は当日の式典の模様を簡単に紹介する。

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会場は霞ヶ関の厚生労働省総合庁舎ということで、上京後開始時刻より早めに到着した。欠席者の人数は不明であるが、総勢130名の拝受ということで、想像していた通り会場手前の路上で遺骨収容仲間の大先輩等に出会った。共にビルに入るとこれまた想像通り入念な身元チェックの後会場へ。路上の暑さが吹き飛ぶ爽快な冷房。開式40分以上前であるが既に半数近い方々が入室している。顔見知りの方々も大勢いる。後から入室してくる方々の中にもかなりの知り合いが・・・。

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実は筆者は、玉砕の島「硫黄島」に特化して遺骨収集事業に参加している。厚生労働省による戦没者の遺骨収集は沖縄はじめ、東南アジア、南方の島嶼、ロシア、モンゴル等々、中国と朝鮮半島以外のかなりの広範囲の地域で行われているにも拘らず、面々を見た場合、硫黄島における活動参加者が多いと感じられた。多い年は年に10回を越える派遣団が組織され、都度の団員の人数も多いのがこのような結果になっているのかと思われる。顔見知りだけでも北海道から鹿児島まで、かなり遠方から本日の栄に浴す現場に居合わせようと参集された方も多かった。

開式時刻までは、お互い顔見知りの方々が懐かしみつつ談笑されていたが、式典が始まると国歌斉唱の後、受賞者が一人ひとり紹介される。ご家族付き添い者の方や代理出席の方も会場には居られる。当日参集不能だった方の氏名も紹介され、総勢約130名が受賞した模様である。

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代表拝受のあと祝辞に答辞、そして公務の為少し遅れて入室された塩崎厚生労働大臣の言葉を最後に閉会。その後、全員での記念撮影に移る。受賞者は皆胸に紅白のリボンを付け晴れがましいものである。老若男女を問わない、そして自慢げな人は一人もいないのは、ボランティアや奉仕奉公という概念で参加されてきた方々ばかりの所以であろう。1時間に満たないスムースな式典の時間はあっという間に過ぎた。

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感謝状は代表拝受だった為、式典終了後会場の後部で各自自身の感謝状と記念品を受領。解散後は各団体や個人ごとにそれぞれ分かれたが、我々は硫黄島協会受賞者一同で会食ということになった。

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もとより、この活動を始めた時点では、いや、拝受のその瞬間まで誰かに感謝される事など求めもしなかったし考えもしなかった。よくよく聞くと今回の拝受は非常に名誉な事であるとも聞く。そうであれば、これは真実、英霊からのご褒美であろうかと思う。そう考えて、今回は単なる節目として更に奉公して行こうと考えている。それが、先の大戦で祖国の将来を護る為に、志半ばでその尊い命を殉じられた数多くの英霊に対する恩返しであり責務であろう。

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感謝・合掌。

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