『田舎暮らし・サクランボジャムの裏技』

田舎暮らしを始めて3年目、庭の片隅にサクランボ『暖地桜桃』を植えた。桜の散りざまの鑑賞と、収獲の両方を期待できるという慾深い想いからであった。巷のホームセンターで1メートル程の苗木を敷地の端に植えた。それから6~7年。今年はその背丈は電線にまで届き、数え切れないほどの実がなった。しかし甘いその考えは、ソメイヨシノのようには散らない花びらに不満を残し、品種ゆえの小粒ということにも満足感は得られなかった。

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昨年までは実がなっても、赤く色づく頃には全て野鳥の餌になり、前日まで黄色やオレンジ色だった実がやっと赤くなる都度、見張っていたかのような野鳥の横取りに悩まされたものだ。しかし今年は違った。数が余りにも多く日ごと色付く甘い果実に野鳥達の腹が追いつかなかったのか、恐ろしいほどに多くの収獲が期待できた。しかし人間も同じである、サクランボで生計を立てているのではない故その一割すら収獲しなかった。

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とは言え、折角の自然からの授かり物なので、毎日赤くなり甘くなっていく実を一日ボウル1杯と決め収獲した。最初は手の届く高さから・・・、しまいには脚立のてっぺんに立ち枝ごと収獲していたのは、赤くなり行くスピードに追いつけなくなったからであろう。小粒とは言え、その甘酸っぱい自然の恵みは、田舎暮らしの都会人である自身を充分に楽しませてくれた。

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巷で紹介されているレシピの殆どは、サクランボ、グラニュー糖、レモン汁が全てである。粘化剤を加えるものもある。しかし今回紹介のレシピはまず氷砂糖をひたひたの焼酎で煮る。簡単に言えばあとは巷のレシピとなんら変わりは無いが、種を抜く際生じた果汁は全て加える。そして果実をつぶしながら灰汁をとりつつ中火で煮込んでいくが、約15分経過後、水分がまだかなり残っている時点で更に1割ほど新鮮なサクランボを加える。その加えたサクランボが色付き始めた頃一旦火を止め瓶に詰め替え、別の鍋に入れた熱湯に瓶ごと浸ける。その後約10分瓶ごと煮沸。素早く蓋をして冷やせば『特製サクランボジャム』の出来上がりである。

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焼酎臭さは全く無い。勿論酔わない。発色も最高である。長く煮込んだことにより熟成も早い。そして殺菌も充分である。煮込みの最終段階で追加で加えた鮮果により香りも生きている。調味料や添加物の割合は紹介しなかったが、ご自身の味覚に合わせた配合比率で作っていただければ一味上の味覚が楽しんでいただけると思う。

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近い将来、商品化を計画しているので更なる詳細はご勘弁いただき、事情ご賢察の上、重ねてご容赦いただきたい。

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