★戦没者慰霊活動★硫黄島戦没者遺骨収集参加他

いよいよ明日の夜は上京だ。目的は二つ。ちょっと出掛けるにしては少し長丁場になるのでこの時間、準備に焦っている。

目的の一つは標題の『硫黄島戦没者遺骨収集帰還派遣』に参加のため。厚生労働省の事業で、自身は四、五年前から参加している。多い年は年度内に4~5回。長ければ3週間余り。今回は9月27日の結団式から帰還するまで約2週間。基本的に連絡不能の状態になる。

渡島中は昨年までは一切の連絡がつかない状態だったが、昨年2月、一部の携帯電話が通じるようになった。それでも回線数が少なく、通信は不便な状態らしい。筆者は他の携帯電話会社のものを使っているので状況は以前と同じだ。不便というより、現代社会に慣れきった者には相当きつい状態のようだ。

しかし考えれば、この島で亡くなった多くの英霊の苦労は我々の苦労など比べ物にならない。一度しか与えられない生というものを、祖国の防波堤として、艱難辛苦を堪え忍び、志半ばで訣別しなければならかったのであるから。その気持ちを考えると、滅私奉公の活動を続けることの意義が更に増す。英霊を相手にするところが唯のボランティアと違うところなのだと信じている。

島に渡れば、四六時中英霊のことを考え、感謝の気持ちで一杯になる。お仕着せの活動ではなく、正しく「慰霊」の活動だと考えている。

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さて、もう一つの慰霊の活動は、靖国神社や各地の護国神社の境内で骨董市に参加することだ。これもよく考え、慰霊の活動であると自身位置付けている。「聖苑で商売などするとは!」という声も聞かれるそうだが、そもそも「商売」などという言葉を使う程度の頭の者たちには、この慰霊の意味が通じないのだろう。お金が動けば商売、という安易な考えには賛同できない。

逆に「靖国で会おう!」「先に行く。故郷で会おう」と言って、亡くなる直前に契りを交わした英霊たちにとっては、我々のような出店者の気持ちは理解してくれていると信じている。勿論、中にはただの拝金主義だけの出店者もいるだろうが、例外は何時の世も例外である。

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慰霊活動については、情けないかな昨今の日本の現状では「そんなことして、自身の為になんの役に立つの?」という声をよく聞く。元々見返りなどあれば慰霊の活動ではなく、自身の興味本位や金儲け、そしてただの経験欲を満たすためだけのことで、説明しなくても「慰霊」には「慰霊」以上の何物もない。そこが生きている人間に対する利得活動や親切のお仕着せとは違うところである。

簡単に「滅私奉公」を有言実行することはかなり難しいことだと思う。少しでも一歩でもコツコツ極め続けるため、明日出発する。そして、翌日には靖国神社参拝の後、骨董商として出店し、更に二日後には硫黄島に向かう。

準備が捗っていない今、焦りばかりが際立つが、英霊のお陰で最後にはつじつまが合うと考えている。

感謝合掌

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