靖国神社青空骨董市 終了 2016年10月16日(日)

数年前から、事有り上京の都度参加させていただいていた『靖国神社青空骨董市』が、今回10月16日(日)を以って終了となった。

靖国神社創立150周年記念事業の一環として、3年間に亘る外苑整備工事の為、実行委員会役員一同が断腸の思いで「一旦白紙に戻す」と決定、本日を以って終了となることは新参者の筆者にとっても寂しさ極まる事態である。

足掛け19年間、みたま祭や終戦記念日というような特別な事情のない限りは、毎週日曜日確実に開催され、骨董ファンのみならず、参拝客の方々も楽しんでおられたようであることは間違いない。

出店者の車の乗り入れにより、参道に植樹されている樹の樹勢が衰えるという様なご意見もあったと聞くが、護国の英霊にとってもあの賑わいは嬉しかったのではあるまいか、そんなふうにも考える。

休日の都心において、また、英霊の御霊が宿る靖国神社という聖地において、周囲の環境と一線を画すあの賑やかさは稀有なものであった筈である。終了と聞くと寂しくなるのは筆者だけであろうか・・・。

9月の出店参加時に会主から封筒入りの通知文を受け取った。訪れ続けて頂いた骨董ファンに対する感謝の気持ちと、出店参加者へのねぎらいの意がよく伝わる。パソコンではなく手書きによる文章であった。一番寂しいのは他でもない、会主自身なのであろう事が読み取れる。

CA3H0015

CA3H0014

CA3H0018

CA3H0017

靖国の市には、軍装物をはじめとし、和骨董、西洋骨董、古銭、楽器、工芸品、リサイクル品、インテリア用品から装身具まで様々なものが出店されていた。出店者も国際色豊かであった。筆者は玉器や焼き物を中心とした中国骨董から古民具、軍装品、武道具、書道具、書籍等々、参加都度いろいろな物を並べてみた。

CA3H0028

CA3H0025

CA3H0024

CA3H0019

お客も、日本人はもとより、中国人、西洋人、アメリカ人、インド人等々国際色豊かで、中には某国全権大使やあの東京オリンピック体操競技で有名なチェコのチャフラフスカの親しい友人などもいた。

此処で知り合い、交友関係が深まったハンガリー人の友人や、都度自身で腕を振るった料理を持参してくれる中国人の料理人もいた。何よりも関西人の筆者にとって、関東地方の業者との交流が多く得られたのも金銭に代え難い収獲であった。

戦没者慰霊事業や遺骨収集事業に参加し、靖国神社職員にも多くの知己を得た現在、挨拶に伺い、そして都度ブースを空ければいつでも本殿に参拝することができるのもこの青空骨董市に参加することによって得られたことであった。

最終日の本日は残念ながら出店参加できないが、過去知り合った全ての方々とのご縁が細くても何らかの形で今後も末永く続くよう、遠くから英霊に祈願することにする。そして最終日の本日、大盛況なることを願う。

感謝、拝礼。

(写真は去る9月下旬出店時、来店者が途切れた時間帯に撮影したもの。)

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク