『平成29年度全国戦没者追悼式』参列に向けて

今年も案内状が来た。内閣総理大臣名で筆者宛である。内容物は例年のとおり案内状・式次第・駐車場案内・駐車標章・出欠返信用はがき等である。返信はがきは既に投函した。

場所は日本武道館。8月15日の終戦記念日。天皇皇后両陛下の行幸啓をたまわり、戦没者のご遺族に混じり、我々はともに黙祷する。

参列は6年目である。招待状(案内状)持参者本人のみの入場を謳ってはいるが、過去に戦没者の遺骨収容等で一緒だった友人を同伴者として毎回同行入場を許されてきた。

コンサートではあるまいが入場口で荷物検査を受け、ペットボトルの類は没収される。千鳥が淵戦没者墓苑で毎年開催される拝礼式の際とは違い、中に入ると給茶の接待はないのでこの時期は閉口する。

世間の盆休暇の関係で昨年は上京の交通渋滞のピークが前日だった。今年はピークの日とはかけ離れているので交通面では難なく上京できそうだが、やはり関西以西の者にとっては余程の思い入れがないと費用面スケジュール面共に苦しいものであろう。遠方からの出席者は大概が前泊である。

昨年までは武道館前の指定された駐車場まで自家用車で行った。年によっては駐車標章を掲げていればスムースに行けた年もあったが、靖国通りやその周辺を走るとほぼ毎年バリケードを閉められ、武装した機動隊員からどこに行くのかと職質まがいの質問を受ける。それも一度ではなく、到着するまでに二箇所も三箇所も・・・。慰霊の日なので国旗のシールを貼り付けて走るからであろうが、警備の一部の警察官にしか標章の件は徹底されていない。見せても「それ、何?」という感じだ。

服装は「平服でいい」と案内状には記されている。自宅や休日の服装にネクタイスーツを着用する者は少ない。全国それぞれの県を代表して大挙してバスで来場する遺族会のメンバーは殆どが喪服である。しかし現実には我々慰霊事業協力者はジャケットか喪服ではないスーツである。暗黙の了解のようであるが、この時期の炎天下、人いきれの靖国参拝には辛い方もいるだろう。今年は雨模様も予想されるが、傘の管理にも配慮が必要だ。

いずれにしても、8月15日。終戦記念日の九段周辺はかなりの人出、そして各人各様の慰霊活動や主張をする人たちでごった返す。街宣車、警察車両、警察官。それらの間を縫い、参列者同士が待ち合わせて武道館に向かう。靖国通りから武道館側にはその時点で本人記名の案内状の提示を求められ、付き添い者はその者と一緒でないと先に進むこともできない。両陛下や、行政、立法、司法の主だった者全てが集う行事なので当然の事であるとは思うが。

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さて、主役の戦没者である英霊たちはどのように受け取ってくれるであろうか?答えは、英霊の感じ方ではなく、我々国民全てがこの時期、国の未来を思い命を賭して無念の中亡くなっていかれた彼らの冥福を、少しだけ日常とは違う場で祈る、という行為にあると考える。全国の護国神社や行政でもかなりの場で同様の催しが同日同時刻開催される。少ない盆休暇であるので、旅行先やバカンスの最中、ほんの僅かな気持ちでもいいので英霊に心を馳せる瞬間を持ってほしいものだ。

よって、今年も明日の夜、万難排し上京する。

英霊の御霊に拝礼、合掌

(本文中の写真は全て昨年時の物)

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