●関西の骨董市●『第三回 日の丸マーケット開催報告』大阪護国神社

11月29日(水)、第三回目になる「日の丸マーケット」が大阪護国神社境内参道にて開催された。

前日28日は、この時期にしては珍しく、雲ひとつ無いぽかぽか陽気の天高き最高の秋空であった。

出店予定業者の出店場所の区画取りや神社周囲への幟立てなど、季節はずれの汗ばむ程度の作業をしながら、翌日の大成功を祈った。

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夜、例月の出店者の一人から翌日の開催日当日の天候についての問い合わせがあった。意外な質問に、もう準備は終えたと答えたが、事前に確認しておいた翌日の天気予報が刻々と変化していたらしい。

明くる当日。夜明けと共に本来は明るくなる低い空は灰色のままだ。祈る思いを抱きながら到着する出店者の対応に追われた。時折ごく小さな水滴が顔面にかかったような気配がしたりもした。

ごく少量の降雨があったかと思うと数分後には止む。西の空の方は暗くも明るくもならない。そして正午が過ぎた。

ついに降り出したのである。寒さこそ感じないが、晴天なら高くて美しい空と真黄色に色着き聳え立つイチョウの巨木。イチョウに混じって神苑に数多く植えられた真っ赤に紅葉した桜樹。それら全てが目に入らぬ勢いで大慌てで商品が雨に濡れない工夫をする。

テントの周囲をビニールで囲う者。紙や金属の濡れると困る商品を車に詰め込む者。大童とはこのことだ。

まだ三回目の市というのに、前回二回目は台風の翌日、今回は降ったり止んだり。なんということであろうか。

来場される骨董マニアはというと、それは確かに屋外が曇天雨天であれば出足は遠のく。

しかし、今回は特に大雨という訳ではないので、そんな中でも途切れることは無かった。

夫婦連れ、友人同士、近隣のアンティークショップのオーナー、そして数十年来の骨董収集家等、このよくない天候でもいつも誰かがどこかに居るような状況が続いた。

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英霊のご加護かとも考えているが、厳密に考えると英霊の棲む、静かな神苑境内という環境がそうさせるのかもしれない。

静かで、落ち着く空間。そこに並ぶ骨董品。総合的にそれらが互いに作用し居心地の良さを醸し出しているのかもしれない。

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必然的に、雨天という逆境の中でも出店者、来訪者共に少なくとも心だけでも和む空間になるのであろう。

来月12月は月末日の前日では暮れも押し迫った30日になってしまう。イレギュラーな予定の23日(祝)の開催になる。初の休日開催である。

天候よく、繁盛する市になることを祈願している。

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