『硫黄島遺骨収集帰還派遣内定』平成28年度第2回厚生労働省

本日、標記に関する「お知らせ」文書が、所属する団体から郵送で届いた。人選し、内定したから諸準備をせよ、というものである。事業主体の厚生労働省からの決定通知と実施要領は後日送付されるとの事である。それまでに、直近の健康状態と身分証明書控えを提出する指示も記されている。目下、私事で家人の病気や仕事の段取り等々、懸案事項は多々あるが、初志貫徹。ライフワークとして取り組んだ事であるから事前の準備を遺漏なく収め、心置きなく戦没者慰霊活動の一環として活動に没頭したい。

派遣期間は平成28年9月27日(火)から10月12日(水)、渡島前の結団式を含む日数であろう事は間違いない。二三年前の派遣期間に比べると若干短くなった。それでも勤労世代には休暇をとるのは困難な二週間余りという長期間である。当所属団体からは7名の参加予定である。全員力を合わせて、無念にも祖国の故郷の土を再び踏む事のなかった英霊の方々のご遺骨を一柱でも多く収容できるよう粉骨砕身奉公してきたい。

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硫黄島は、本州、東京から南方に約1,250㌔の火山列島の主島である。行政区分では東京都小笠原村硫黄島。南鳥島や沖ノ鳥島などと並び、日本本土の辺境の孤島である。大東亜戦争で二万人を超える玉砕戦が繰り広げられた、文字通り本土の防波堤となった慰霊の島である。しかし残念な事にまだ約半数の陸海日本軍兵のご遺骨の眠る島である。硫黄島戦や硫黄島の現状についてはいずれ機会あれば別に紹介したいと考えている。

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戦前の国際連盟委任統治領を含む東南アジア、豪州、旧ソ連、モンゴルにおいて、厚生労働省が中心となった旧日本軍の遺骨収集活動は本年の閣議決定以前から継続的には行われてきたが、硫黄島については、日本遺族会、硫黄島協会、硫黄島旧島民の会、そして学生ボランティア団体である日本青年遺骨収集団、その他の数団体が参加し、最近の多い年では年度に十数回実施されてきた。ここ二三年回数は減り、今年は計4回が予定されているうちの今回は第二回目である。成果が上れば本望である。

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改めて、目下いまだ内定の状態である。実施要領が届き、出発までにはまだ1ヶ月という時間が有る。まだまだ不勉強ではあるがそれまでに復習や学習しておかなければならない事は多い。戦史、骨格、島の地形、気象、地質、軍装や当時の装備、そして一番大切なのが当時の社会通念と常識であろう。それらの一つたりともおろそかにして現代の常識で収集活動に参加するほど、英霊の方々に失礼なことはないと考えている。

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決定した実施要領が到着次第、再び詳細の投稿を予定している。それまでに全ての心構えと、心残りのないような準備を完了させたい。

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