『中国上海・豫園商場』骨董品購入・案内紹介マル秘情報「蔵宝楼の四階・その3」⑮

・・・⑭から続く・・・

さて、前回は交渉術の一つを紹介した。他にも色々手法を習得したが、あくまでもそれらは蔵寶楼の4階のような骨董商がひしめく場所での手法である。

とは言え、路上で並んだ物売り、他のフリーマーケットでも応用でき、同じ中国なら別の都市でも通じることが多いと勧める。要は「早く自分もこの日本人に売りつけよう。」という気にさせるということである。

その条件として、最低限必要なことは、お金持ちに見せる事。先にも述べた通り、目下最近では上海、北京、大連など大都市では物価は既に日本の半分以上になってきている。少し田舎に行くとまだまだ十分の一位なので、あの赤い100元札は日本円で1,600円程度であろうが、田舎から出稼ぎ行商に来た者からすると日本での10,000円をはるかに超えるお値打ちの紙幣なのである。

その100元札を束で持っていることを悟らせるということは、当方と取引できた彼らにはステータスのように感じるようである。そういう意味でプロの骨董商や、上海などの大都会人と取引するより地方人と取引する方が、その後も長く信頼できる取引継続に繋がるのである。

また、少し話が逸れるが、都会には、そして金持ちの骨董商ほど中国では偽物を多く持っている。全てが偽物と言っていいほどの大手骨董商はゴロゴロ居る。その点、偽物がまだ多く存在しなかった頃の、ブームの去った商品しか持ち合わせていない者や、今でも地方の田舎の発掘現場から普通に盗掘できる地方の者(要は役人に賄賂が効くという地方の者)は、それとは知らずいい物を持っていることが多い。

そして何よりも、同じ中国国内でも格段に物価水準、所得水準の低い地方の者とはそれなりに安く価格交渉できるということもある。あわせて、そのような者に限って長く付き合っていける傾向を感じている。

さて、連載になったが、次回⑯では、時間帯と時期の話をしよう。

・・・⑯に続く・・・

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