『水道の水漏れ修理』

『水道の水漏れ修理』(長野県飯田市古民家)

古い古民家、というより、大正年間に建てられたであろう古農家に住んでいる。今年初め、半月ほど家を空ける事になり戸締り閉栓をして回ったときの事である。

厠の手洗い所の蛇口から水滴が定期的にポツッポツッと落ちているのを発見。出発時刻が迫っていたので、カランの水洗を強く閉め、急ぎ止めておくだけにしようと考えた。だがしかし、いくら強く閉めても止まらない。「これはゴムパッキンがへたってきているな・・。」と考え、一旦開栓、再度強く閉めた。ところが、止まるどころか赤錆と共に勢いよく出た水は今度はポタッポタッではなく、チョロチョロに・・。再々度試みたが都度どんどん流れる量が多くなる。「これは困ったな、ゴムパッキンの劣化だな。」と納屋に保管してあったパッキンを探し出してきた。出発の時刻を変更し、じっくり落ち着いて止水しようと定石どおりレンチでカラン上部を外す。

ところが・・・。螺子やパッキンの部分の径が合わない。困った挙句、友人の若い水道職人に電話をした。彼は開口一番「コマを変えればいい。」というのだが、そのくらいは私にも分かる。ただ、そのコマの芯棒の径すら合わないのだ。いくら説明をしても電話の向こうではキョトンとして「径は規格が有って、皆同じ筈。」という。急ぎ写メを送信するも理解できないようなので、台所の水道の蛇口をバラし、並べて写真を撮った。そして送った。

CA393364

彼は、このような古い時代の規格品を見た事がなかったのだ。カランごと取り替えるにも壁の中を這う水道管(勿論鉄管)自体が今はなき規格の太さ。その後完全なる修理を諦め外出した後、道すがらのホームセンター数箇所に寄って探したがどこにも小家と同じ物やジョイントすら無かった。止水栓を閉じて出かけたのでその場は凌げたが、運よく帰宅するまで二週間余り失念することなく、帰宅後応急処置だけして、今は厠での手洗いだけ辛抱している状態である。

場合によっては希少な骨董品かもしれない。ハンドル部分以下、何度か現代風に変えたりしているので一見して古い感はないが、そう思うと捨てがたいものである。使用時、毎回大量の赤錆が出てくるので鉄管の中は相当劣化していると思われるので、時間が有れば一度大工事に挑戦してみたい。

徒然なる日記で恐縮。

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