南信州のりんご●令和元年サンフジ・フジ●台風影響ほぼなし、豊作?●JA南信州・飯田果実選果場

以前、今年7月頃か、飯田果実選果場の選果作業終了の情報を投稿した。まず冒頭に、その後の情報で少し訂正する。桃梨りんごと、果物ごと品種ごとに選果作業にあたる選果場が変わり、周辺の選果場でそれぞれ受け持ち、一般客向けの直販はそれぞれJA南信州の数か所の直売所で受け持つことになったようだ。

ところで、今年、令和元年の晩秋収穫のフジりんごは、やはり松川選果場に移ったようである。というのは、十年ほど前からお付き合いしている生産者から情報を聞いた。生産者が持ち込む集荷所は同じでも、そこから実際に選果をする周辺の選果場へ車で横持ち移動するという。生産者には不便はないようだが、細部では持ち込む日時の調整等が発生したり、色々変更点もあるようである。

さて、本題に入るとする。長野県長野県と言うと、今年は超巨大台風が二度も上陸し、長野県北部から東北にかけての広い範囲で猛威を振るったことは記憶に新たである。その関係で、りんご南限の地、飯田下伊那地方でも大被害を被ったように考えられたようで、筆者もかなりの人数の友人たちにお見舞いの言葉や安否の確認連絡をいただいたりした。

ところが、南信州地方では直撃は免れ、果樹等の農産物にはほぼ被害なく、逆に好天の多かった春から夏場の天候のせいで果樹の葉は順調以上に生い茂り、それが仇となり果樹に十分太陽光線が当たらず、色付きの悪いものが多くなってしまったと嘆く生産者がかなり多く感じている。

温暖化はりんごにとっては問題で、りんご南限の地であるここ南信州、飯田周辺では死活問題となりつつある。りんご農家をやめ、花卉農家やブドウ農家に転身する農家も多い。気温の寒暖の差が激しい南限の地であるからこそ、最高の味が保証される。その事は、こと南信州のりんご農家にとっても大きな心配事なのである。

で、今年の作の状態は如何に?

今年は例年頒布頂く農家から600㎏購入した。正確に言うと630㎏。昨年は470㎏だったのでかなり増えた。加工食品であるジュースやジャムにまわす分を多めに計画したからであるが、それだけではない、かなり立派な大きさの物が収穫されていたからである。りんごそのままの販売もしている身には、同じ個数ならば目方も膨らみ、痛し痒しと悩むのは当然である。

しかし、前述の様に、今年は着色不良の物がかなり多かったようである。加工用は一部の品種や加工品を除き、皮を剥いて加工するのであまり色の事は気にはならないが、果実そのままでの販売では売れ行きを左右されるであろうし、また陽光不足という事なら味も左右されるかもしれない。

いずれにしろ、ここ二三年の状態から見ると豊作の方であろう。他の地域の台風被害が気の毒であるが、こうして全体としてバランスが取れているのは神の仕業かも知れない。

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