2021・南信州の花火(令和3年)『深見の祇園祭、今年は…』長野県下伊那郡阿南町

南信州に移住以来約20年。

初期の頃は習慣や地域性も分からず、更には地理や生活必要店舗などの状況も土地勘等もなく、生え抜きの地元民に負けじと周辺各地や路地裏(この地域では山道というべきか)の奥まで探検さながらの徘徊を重ねた。人脈も増え、お陰で一年後くらいには地元で就職、またその後地元での起業まで達成できた。

そんな中、周辺各地でのイベントや祭事、特に先祖崇拝や自然崇拝により、長くその原型に近い形で保存されてきた当地独特の祭事等、過去の人生で体験しなかったものは極力数多く現認してきた。お陰で地元民でも知らぬ周辺地域の風習や習慣、そして地理など、周囲から感心されることもある程にもなったようで、まだまだ不十分と感じている自身ではそうは思わないが、「良く知ってるな」と言われるようにもなった。

そんな中の一つ、移住以来ほぼ毎年観て来た「深見の祇園祭」。これは近年諸事情でだいぶん改革縮小された部分も出てきたが、例えば、危険防止の為の手筒花火の消滅や観客の頭上を通過する花火の中止、祭事への飛び入り参加の拒否、その他カメラを構えた関東や東海地方などからの一日カメラマンや観光客等の被害防止を考慮した観覧場所の設定等々、数え上げればきりがないが、いずれにしても大切な無形文化行事の一部また一部が少しづつ削り取られてきたと考えている。

勿論、花火などは大雨が降れば中止は止む終えない。しかし小雨でも煙火を奉納するは当然の事だと無責任な筆者は考える。そして長い年月それを繰り返してきたのだろうが、ここに来て武漢ウイルスによる風況や都会部の不確定な情報のみでの中止は祖霊に対して失礼ではないかと感じている。政略や利権の絡むのは太古の昔からの常ではあるが、神々の世界には踏み込んではいけないのではなかろうか・・・。

表題の件に戻る。という事で、今年の下伊那郡阿南町深見の諏訪神社の祭礼の奉納煙火である筈の池の周辺での打上げ花火や仕掛け花火等は、その大会自体が今年は中止との発表が先日出された。行政からの発信で知った。現世現代の平和な世の中では仕方ないと思う。

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