暑い8月ももう後半に・・・。今年は予期せぬいい事、良くない事、共に多々あった。毎年欠かさず気の会う友人たちと鑑賞している花火も、今年はあたらしい仲間も加わり、無事鑑賞できた。また、開催日が重なり、過去に一度も鑑賞できなかった花火も観に行くことが出来た。9月に入ると農村では収獲感謝祭の季節である。季節を継いだ催事には、地元の者でないと区別が付かないような連綿とした意味があり、人里である限りその催しは末永く続いていくことであろう。行政等が主催の単なるイベントとは決して違う所以である。
以前紹介の7・8月の花火が打ち上げられる祭同様、今回は9月に絞って紹介していく。詳細や人出については、それぞれの開催主体のホームページ等にくわしいと考えるのでそちらを参照にしていただきたい。
●９月３日（土） 『愛宕（あたご）神社秋季祭礼』飯田市大久保町愛宕神社周辺
スターマインと大三国。大三国は間近で楽しめる。昼間は子供神輿。
●９月３日（土） 『名勝天龍峡をどり』 飯田市天竜峡周辺
１７：３０～縁日、１９：００～「龍峡小唄」と盆踊り
●９月１０日（土）『鳩ケ峰八幡宮秋季大祭』 飯田市松尾
打ち上げ花火と地区の連合大三国。鳩ケ峰八幡宮の宵宮。
●９月１０日（土） 『今宮郊戸（ごうど）八幡宮 秋季祭典』 飯田市丸山町
今宮球場にて打ち上げられる神輿をバックにした打ち上げ花火と大三国が勇壮。
●９月１７日（土） 『長姫神社秋季祭礼』 飯田市追手町・長姫神社
飯田城主を祭る長姫神社で行われ、飯田人の呼ぶ丘の上にて南信の夜空を焦がす。
●９月１８日（日） 『新野行人様奉納大煙火大会』 下伊那郡阿南町新野
瑞光院の行人様御開帳に合わせて開催。山村のスターマインが迫力。
主なものだけ紹介したが、９月には、他にも地区の社寺主催の秋祭りが始まる時期で、五穀豊穣を感謝した山村の想いが伝わる。冬は極しい寒さで秋の深まりの早い、山々に囲まれた日本の原風景と触れ合う事ができる。夏祭りの花火とは一線を画す風情の花火である。是非一度訪問される事をお勧めしたい。